読書 『手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ』 | 株式会社ビー・ウィッシュ
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読書 『手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ』

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ラジオ好きな自分が、平日午後に楽しみにしている番組、文化放送さんの『大竹まこと ゴールデンラジオ!』。この番組の中で、もっとも聴きたかったのが2時台の「大竹発見伝~ザ・ゴールデンヒストリー」。市井の人々に起こったちょっとしたドラマです。番組の作家さんたちによって取材され、深く掘り下げられ、構成されたストーリーは、それはそれは珠玉の数分間を展開していました。(※「聴きたかった」「展開していました」と過去形で記しているのは、このコーナーが終わってしまったためです。番組は絶好調で放送しています。)

その番組の中で紹介された77のエピソードが綴られたのが本著
大竹さんの「はじめに」を引用させていただくと、【まわりの人々をかき分けて前に出ていく人がいるということは、かき分けられてはじかれた人がそこにいるはずです。踏み越えられた人がいるはずです。……世の中にはいろんな人がいて、それぞれの人生を歩んでいるということを伝えたいと思うのです】 に響くものがありました。
ラジオの1コーナーをまとめた書籍に、ニッポン放送の上柳昌彦さんの「サプライズ!」の『車いすのパティシエ』もありますが、『手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ』はそこまでドラマティックな展開ではなく、淡々とした日常が書かれています。しかし従来のメディアでは報じてこなかった、「かき分けられてはじかれた人」のストーリーは、読後、やさしい気持ちにひたれ、そして自分の何気ない毎日にも意味があるのではないかと、あらためて日々の暮らしが好きになりました。
発刊していただいてありがとう。
そして最後に1リスナーとして、番組中のこのコーナーの復活を切に希望いたします。